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タンカレーNo.10

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【タンカレーNo.10】


以前ご紹介したタンカレーというジン。
このジンを製造していた蒸留所は第二次世界大戦中に
ドイツ空軍の爆撃によって大きな被害を被っている。
しかし、そんな中でも唯一生き残った蒸留器があった。
その蒸留器は「オールド・トム」の名で愛され、今なお使用されている。
今回ご紹介するのはその蒸留器とは関係ない蒸留器で作られたジンである。
……いい話のネタが思いつかなかったんです。許してください。


さて、今回ご紹介するタンカレーNo.10は
1960年に製造され蒸留所誕生から10番目にあたることから
「タイニーテン(Tiny Ten)」と呼ばれるている小型単式蒸留器で作られている。
その製造方法はタンカレー社の伝統的な製法を再現しているされいて
使用するボタニカルは厳選のうえに手摘みで収穫したフレッシュなものを使用。
さらには少量バッチ生産(一度に作れる量が限られている)で作られているらしい。
言わばプレミアムジンの先駆けとなったジンである。


香りを嗅ぐとしっかりとしたジュニパーと柑橘がメインで香り
若干ハーブ系スパイスの香りもする。
フレッシュなボタニカルを使っていると言うだけあって
確かに香りもフレッシュな気がする。
味はノーマルなタンカレー以上にキレていて
ボタニカルの風味もちょうどよい主張をしている。
私はタンカレーを優等生と称したがこいつの場合は
育ちのいい優等生といった感じだ。
恵まれた環境で、真面目に育った感じがする。
けばけばしくなく、上品でいて底力もある。
まさにタンカレーの上位互換と言えるだろう。


こいつで飲むジントニックは美味い。
しかしストレートで飲んでも美味い。
ぶっちゃけどう飲んでも基本美味い。
ジン初心者の方でも、よく冷凍庫で冷やしてから飲めば
ジンに対していい印象を持つこと間違いない。


ノーマルタンカレーの完全上位互換。
お値段もノーマルタンカレーと比べるとやや張るが
飲んだことない方には是非飲んでいただきたい一品だ。


エギュベル・ジン

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【エギュベル・ジン】


今は昔、中世ヨーロッパにおいて
蒸留酒が発展した理由の一つに修道院があるとされる。
修道院では高いアルコール度数の液体に薬草を漬け込み
「生命の水」と言われる秘薬として提供していた。
それは熱病や下痢、精神的苦痛に効果があるとされ、重宝された。
現代人的に最後の「精神的苦痛に効果あり」という部分に対しては
何とも形容しがたい気持ちになる。
とにかく、修道院と蒸留酒には深い関わり合いがある。
今回飲むのはそんな修道院で作られたジン、エギュベルジンである。


エギュベルジンはフランスの南、プロヴァンスにある
エギュベル修道院の工場で造られているジンだ。
13世紀から酒を造り続けているこの修道院は
リキュールを中心に今もなおその古来よりの味を受け継ぎ続けている。
ちなみにこの工場、国際品質マネジメント規格のISO 9001を取得しており
意外とコンプライアンスにも力を入れていることが分かる。
公式ホームページを見ると、かなり近代的な酒造りを行っているようだ。


……何となく残念な気持ちになるのは私だけだろうか。
こう何というか、修道服着た人に黙々と作っていて欲しい。
途中で祈りの儀式とか混ぜてくれたらもう言うことはない。
修道院で造ってるとか聞いたらワクワクしちゃうんだもの、しょうがないね。
閑話休題。


香りはボンベイサファイア系統の華やかな感じ。
ここら辺はリキュールが得意なだけあると思わずにいられない。
飲んでみると甘い。
ジュニパーの風味はもちろんのこと
やっぱり華やかなボタニカルの風味がする。
公式によるとバラと入ってるらしい。
普段バラの香りとかかがないのが悔やまれるね。
ドライジンとかとは違う方向性もなかなか良いものだ。
個人的にこういうジンはストレートで飲みたい。
ストレートでゆっくりやるのが乙なのだ。


近代的な修道院という謎ワードを思い浮かべながら
このジンを飲む今日この頃。


グレンドロナック12年

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【グレンドロナック12年】


私はシェリー系ウイスキーが好きだ。
やたらと色が濃ゆいところとか何だか甘いところとか。
値段が高いこと多いのは悲しいけれども
中には普通に買えないこともない銘柄があるから好きだ。
そんな私が今回飲むのがこのグレンドロナックである。


グレンドロナック蒸留所はハイランドに属していて
スコットランドでは石炭直火蒸留を行なっていた
最後の蒸留所として知られている。
近年のシェリー樽不足のなかでオールシェリーのボトルを
安定供給してくれていて、本当にありがたい。
ただし数年前に15年物が終売になっているので
今後がやや心配な蒸留所でもある。


香りを嗅いでみると流石のシェリー感だ。
甘い香りにちょっとビターなところがたまらない。
飲んでみると初めはシェリー特有の酸味や苦みに意識が行く。
だが後から確かに感じられる甘味があって安心する。


個人的には少し加水するとさらに美味しく飲める。
上記の酸味や苦みが薄まりフルーティー感が増し増しになってよい。


甘い香りに反しての意外な酸味・苦みからの甘味。
ウイスキーの面白さを伺わせる一本だ。


ホット・バタード・ラム

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【ホット・バタード・ラム】

〈レシピ〉
・ダークラム(45ml)
・角砂糖(適量)
・バター(適量)
・熱湯(適量)


相も変わらず寒い日が続く。
今日も出かけようと外に出てみれば
朝にはなかったはずの雪が積もっていて驚かされた。
こういう日は家で大人しくホットカクテルでも飲むに限る。


というわけで今回飲むのはホット・バタード・ラム。
イギリスでは古くから飲まれているカクテルだとか何とか。
何気なく脂肪、糖分、アルコールが一気にとれるヤバい奴。
ご愛飲は計画的に。


作り方は
①角砂糖とバターを耐熱グラスに入れる
②お湯を注ぐ
③バターを浮かべる
私の場合はこれで完成。
シナモンスティックなんかを入れても美味しいらしい。
マドラー代わりに入れればオシャレ度アップ間違いなし。


香りの方ははラムの甘い香りとバターの香りが混ざっていて
絶対に美味しいことを予感させる。
味の方は砂糖の甘さはもちろんのこと
ラムの甘さ、バターを入れたことによるコクなどがよく合っている。
これを飲めば冷たい体も暖まるというものだ。


来月の初めにしばらく北の方への出張へ行く私は
こんな感じで暖かいこのカクテルを飲みながら
いずれ味わう北の大地の寒さに戦々恐々とするのだった。


ブードルス・ジン

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【ブードルス・ジン】

【容量】750ml

【度数】45.2度


ジンベースのカクテルは数あるが
その中でもマティーニは「カクテルの王様」と称されるほど有名だ。
そんなマティーニに使用するジンの銘柄で言うと
日本ではこのブードルスが頭一つ抜けているのではないだろうか。
というのも、日本でマティーニの神様と呼ばれている某有名バーテンダーの方が
マティーニのベースとして使っているジンが、このブードルスだからである。


このブードルスはボトルにロンドンドライジンとあるものの
実際はスコットランドに蒸留所があるそうだ。
2012年頃に一度終売になったいたが
1~2年後にボトルの装いも新たに復活を遂げている。


香りをかいでみると、ジュニパーやハーブ系の香りが強い。
私はドライ・ジンといえば柑橘ぐらいに思っているので
これにはやや意表を突かれる。
公式ホームページを読めばカクテルベースとして使う際に
レモンやライムを絞ることを前提として考えているため
柑橘(シトラス)系のボタニカルは不要と考えたらしい。
まあ確かにジンベースのカクテルに対して
柑橘は付き物と言っても過言ではないし、納得できる理由だ。
味の方もジュニパーやハーブやらスパイスやらがバランスよく効いている。
これまでご紹介してきたジンの中ではゴードンに割と近い気がするが
ゴードンと比べると全体的に穏やかで適度な重さを持っている。
何というか素朴でチャラついて無い感じだ。
個人的には好感が持てる。


ライムを絞ってジンライムなんかにしてみると
柑橘系のボタニカルを使ってないだけあって印象ががらりと変わる。
こいつ垢抜けやがった、という感じだ。
美味しいのだがやや裏切られた感があって物悲しい。
もちろんマティーニにして飲んでも良さそうだ。
私はブードルスをベースにしたマティーニを飲んだことがないので
近いうちに試してみたい。


実直な作りをしたブードルス・ジン。
是非一度ご賞味あれ。


ジントニック【タンカレー】

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【ジントニック】~タンカレー~

〈レシピ〉
・タンカレー(45ml)
・ウィルキンソントニックウォーター(適量)


最近寒い日が続く。
朝は布団から出辛いし路面は凍ってて危ないし部屋は寒いし……
という調子で寒いとロクなことがない。
こういう日は体の暖まるカクテルでもと思ったが
気付いたらタンカレーでジントニックを作っていたので
ジントニックのレビューにする。
決してホットカクテル作るのが面倒だったわけではない。


さて、冒頭でも述べたように
今回のジントニックはベースをタンカレーにして作ってみた。
個人的にタンカレーベースの場合は
ライム無しでも十分苦みと酸味が感じられるのでライムは入れない。
ここら辺にブログ名に違わぬ雑さが出ているが気にしないで欲しい。


飲んでみると、当たり前だがベースの違いが出てくる。
ビーフィーターをベースと比べてボタニカルの風味が強めに感じた。
ジェニパーの風味はタンカレーの方が強いのもあって
ビフィーターベースにはなかったジンに共通する苦みが味わえる。
しかしながらタンカレーの味のバランスは大したもので
ジントニックにしても決してでしゃばることがない。
ここら辺、優等生感出ていて実によい。
これぞスタンダードなジントニックという感じだ。


タンカレーのジントニックは飲みやすい。
ジン初心者にもオススメできる。
ジン界の優等生は伊達ではないのだ。


バルヴェニー12年

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【バルヴェニー12年】


今回ご紹介するこのバルヴェニー12年だが
正しい名称は写真のラベルにも書かれているように
「バルヴェニー12年 ダブルウッド」となっている。
ここでいうダブルウッドというのは熟成の際に使われた樽のことで
まず最初にバーボン樽による熟成の後
シェリー樽での熟成を経て完成することを指している。


香りはなかなかに甘いのだけれど
よくあるフルーティ系な甘さとは少し違う気がする。
どうも私の語彙力では表し辛くて申し訳ないが
感覚的な言い方でいうと樹液っぽい感じがする。
樹液とか飲んだことないからイメージだけれども。
味の方も香りと同じく重厚だ。
重たい口当たりと程よい甘さが混ざっている。
甘さはシェリーから来るものなのか。
こういう甘さは好きなので、飲んでいて楽しいものがある。


バーボンとシェリーの合わせ技が光るこの美味しさ。
こういうのをもっと飲んでいきたいものだ。


プリマス・ジン

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【プリマス・ジン】

【容量】700ml

【度数】41.2度

皆さんはギムレットというカクテルをご存じだろうか?
ジンベースのこのカクテルには色々なレシピがあるが
その始まりはイギリス海軍の軍医であったギムレット卿なる人物が
兵士によるジンの飲みすぎを防ぐため
ジンをライムジュースで割って飲むように指導したことからと言われている。
そんなギムレットが生まれたときに、イギリス海軍が最も飲んでいたジンが
今回紹介するプリマス・ジンである。


この名前の由来はイギリス南西部の港街「プリマス」から。
おそらくラベルに描かれている帆船はイギリス海軍の物なのだろう。
なおイギリスに現存するジンのブランドの中で
最も古いのがこのプリマスだそうだ。


香りはあまり強くはない。
ほんのりとジュニパーの香りがする程度だ。
近頃の香りの主張が激しいジン世界において
こういったものは割と希少であったりする。
味の方も香りと同じく落ち着いている。
また口に含んむとなぜか若干の甘味を感じたりする。
理由は分からないがこの香りと味のバランスは
のんびりとストレートで飲むには持ってこいだったりする。


値段も1200円ぐらいとお求めやすく
かなり飲みやすいがなぜか影が薄い。
雰囲気の方まで落ち着かなくてもいいのに。
まあ、とにかく飲みやすく質の良いジンであることは間違いない。
ジン好きの方には是非飲んでいただきたものだ。


タンカレー

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【タンカレー】

【容量】750ml

【度数】47.3度

タンカレーという名称を私が初めて聞いた時
私の頭の中に浮かんだのは、牛の舌(牛タン)を用いた
カレーの姿だったのを今でも覚えている。
今回ご紹介するのはそんな日本人的には
やや面白い名前のジンについてだ。


タンカレーが生まれたのは今から180年以上前の1830年。
チャールズ・タンカレーという人物が
ロンドンのブルームズバリーという場所で
蒸留所を開設したのが始まりだそうだ。
「今までにない高品質なジンを作る」という信念のもと
作られたそのレシピは、世界で6人しか知らないとされている。


ボトルを見てみるとその美しい緑色と
蝋封を模した赤いエンブレムが目を惹く。
ボンベイサファイアの鮮やかな青いボトルも美しいが
タンカレーの独創的なデザインもまた素晴らしい。


香りを嗅ぐとジュニパーと柑橘類のバランスが取れた
正統派なジンの香りがしてイイ感じ。
味の方もかなり上品にまとまっているという印象だ。
とにかく優等生だとか秀才だとかいう言葉が似合う。
突出した個性こそ持ち合わせていないものの
全方位に隙のないジンだといえるだろう。


個人的には今まで紹介した
ビーフィーター・ゴードン・ボンベイサファイアに並ぶ
ジン四天王の一角だと思っている。
値段もそんなに高くないのがまた嬉しい。


カクテルのベースとしてもなかなかに優秀で
どんな飲み方をしてもそつなくこなしてくれるのもポイントが高い。
ストレートでもカクテルでも美味しく飲める。
そのオールラウンダーな感じこそがこのジンの強みなのだ。


ボンベイ・サファイア

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【ボンベイ・サファイア】

【容量】750ml

【度数】47度

ジンについて、いや洋酒について興味を持った人なら
誰もが一度は見たことがあるであろうこのボトル。
青く輝くこのボトルの美しさは数ある洋酒界の中でも
間違いなく上位に入るであろう美しさを携えている。
酒にとって味や香りといった部分ももちろん大事だが
こうしたボトルのセンスも重要なポイントと数える人間は
私を含めて少なくはないはずだ。


この青いボトルのジン、ボンベイ・サファイアは
通常のジンがボタニカルをグレーンスピリッツ(ジンの元となる無色透明の酒)に
浸し成分を溶出させて作るのに対して
グレーンスピリッツを蒸発させてボタニカルの入った容器に通過させてやることで
雑味のないボタニカルの風味だけを抽出することに成功した、らしい。
作り手はこの製造方法をヴェイパー・インフュージョン製法と呼んでいるそうな。
正直よく分からんがすごそうだ。


グラスに注いで軽く嗅いでみると今まで紹介したジンと比べて
明らかに香りが強いと分かる。
柑橘系と香草系が入り混じっていて、花っぽい香りもする。
ジュニパーの香りもするがそれ以外の香りが強くてよく分からなくなってくる。
とにかく華やかな香りという表現をしておけば間違いないだろう。
味の方もかなり違う。おそらく香りのせいだが私には甘く感じる。
香りで感じたように柑橘と香草が混合した複雑な味がする。
ジュニパーはやや薄めでほかのボタニカルの方が主張は強い。
そして喉を通った後も鼻に香りが抜けて行く。
正直人を選ぶジンだとは思う。この香りが苦手な人には辛かろう。
逆にハマる人はとことんハマるかもしれない。
まあジン自体ハマる人はとことんハマるものだが。


飲み終わった後もインテリアとして飾れそうなこのボトル。
興味のある方はぜひお試しを。


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